『やりたいことは、今すぐにやれ』

Sunday, May 12, 2013

母の日に思うこと。


「最近、ときどき、夢を見るの。昔、よくレンゲソウ畑に、お弁当をもって遊びに行った時のこと」

そう母に電話した。

「あら。私もよく思い出すね~」

まだ、小学生にもならないころだ。
レンゲソウの季節に、おにぎりと卵焼きとウィンナーのお弁当を作って、弟と3人で遊びにいった。
きっと、そのころの私にとって、いちばん、うれしかった思い出だ。
看護師の母は、夜勤明けで寝ていなくても、よくお弁当をもって遊びに連れていってくれた。
写真が残っているわけではないのに、お弁当箱の様子まではっきりと覚えている。

最近、驚くほど、いろいろなことが母に似てきた。

くしゃみの仕方。
人への態度。
歩き方。
買い物の仕方。
がんばり方。
遠慮の仕方。
飽きっぽさ……。

似ているから、腹が立つことやもどかしいこともあるんだろう。お互い。
いわゆる友だち親子ではなく、少し距離がある。
電話はいつもしているけれど、そっけない。
お互い元気な声を聴いて、あぁ、よかったと、ほっとするだけ。

子どものころから、母に徹底的に教えられたのは、「自己責任」だった。
つねに言われ続けたのは……

「自分で決めなさい。あなたの人生」

冷たいんじゃないかと思うほどだった。
期待も、押し付けもまったくといっていいほどなかったが、叱られることは多かった。
いまの年になってもまだ叱られる。

おそらく、私にとって、唯一の天敵。
この世界に、天敵と言うものを失くしたら、それはそれで怖いんじゃないかと思う。

母がこう言った。

「あのころは、忙しくて、構ってあげられなくて、ちゃんと育つか心配だった。
 でも、どうにかマシに育ってくれて、よかったわ」

お互い詫びたい傷がある。
もしかしたら、それが親子をつなげているのかもしれないとも思う。