『やりたいことは、今すぐにやれ』

Tuesday, August 27, 2013

『台湾に生きている「日本」』と田中綱常

私は台湾に「日本」という国を教えられたといってもいい。

最初に台湾に来た8年前までは、台湾を50年間、日本が統治していたことさえ、よく知らなかった。

台湾のご老人たちが美しい日本語で、日本時代のことを懐かしそうに話すのに驚いた。
いまも台湾の人が戦前の日本人の功績を称えてくれるのにびっくりした。

台湾の各地には、日本時代のインフラや建築物が残るが、それよりも影響が大きかったのは、考え方や教育だろう。

台湾には、いまも「日本」が息づいている。
ひっそりと耳を澄ませると、その息づかいが聴こえてくる。

片倉佳史さんは、いま、台湾についての作家として、おそらく第一人者だろう。これほど台湾についての知識をもち、台湾を駆け回って取材をしている人を知らない。
深い深い愛情と、広い広い知識で台湾を見つめている。
奥様の真理さんも、コーディネーターや作家として活躍されている素敵な女性。台湾でも人気の日本人作家だ。

片倉さんのブログ、「台湾特捜百貨店」は、ほんとうに濃い内容。
毎度、ディープな台湾を教えてくれる。

「台湾特捜百貨店」
http://katakura.net/

先日は、台北でいろいろな偶然が重なり、二人と再会できた。
鹿児島と台湾のつながりなどについて、いろいろと教えてもらう。

少し話はそれるが、興味深かったのは、元薩摩藩士、田中綱常という人の話。
私が住む高雄から車で1時間ぐらいところ、枋寮に、田中綱常を祀るお寺、東龍宮がある。
私も行ったことがあるが、参拝客はいまなお多い。

田中綱常は、さまざまな功績のある人だ。

●西郷従道が台湾に出兵する前、調査部隊として台湾に渡った人
●和歌山沖で遭難したトルコの「エルトゥール」号の乗客をトルコまで送り届けた軍艦の艦長
●台湾台北県県知事

現代になって(1998年)、台湾の霊能者の方が、田中綱常からのお告げを受け、その情報をもとに、寺を造ったという。
田中綱常や日本語についてまったく知らないのに、事実関係が一致していたというのが不思議。

台湾に生きている「日本」。
日本を知る台湾の旅はいかがだろう。

旅に出られる方も、出られない方も、まずは、ぜひこの本で、別の角度から日本を知ってほしい。
台湾には、たくさんの日本と、信じられないドラマも数々が残っている。
台湾、日本・・・双方の人情に触れて、何度も涙しそうになった。

最近、涙もろい・・・

『台湾に生きている日本』
http://www.s-book.net/plsql/slib_detail?isbn=9784396111496

必見! 残されていた明治・大正・昭和の「日本」
歴史的建造物、産業遺産から日本語、日本精神まで、空前の「日本遺産」ガイド!

【本書の内容】
カラー口絵
昭和天皇(皇太子時代)のお召し列車、後藤新平の銅像、総督府、和風温泉旅館、神社、畳屋、桶屋、二宮金次郎像、蒸気機関車、発電所……全島に残る日本の面影

本文
第一部 台湾に生きている「日本」を歩く
第二部 台湾人と日本人――日本統治時代の絆を訪ねて
第三部 台湾の言葉となった日本語辞典
コラム「日本」点景……歴史建築カフェ、校内の石碑、畜魂碑・獣魂碑、武徳殿、阿里山鉄道、日本移民村
付録・訪ねてみたい歴史建築と遺構100選