『やりたいことは、今すぐにやれ』

Monday, September 9, 2013

味覚の記憶。


南フランスの港町、マルセイユには、2度ほど行き、2度ほど、ブイヤベースを食べている。

でも、どうしてだろう。
マルセイユのブイヤベースの味が思い出せない。
なんとなくは想像できるが、はっきりとはわからない。
思い出すのは、上の写真のおじさん・・・といっても人形の顔。
写真に撮ったからだろうか。

先日、五感のなかで、臭覚がいちばん記憶に残りにくいと聞いた。
そのつぎは味覚・・・

記憶とは、よっぽど強烈な感動があること。
それに対して、どれだけの興味があるかも関係する。
繰り返し経験したり、思い出したりする料理も、定着するらしい。
子どものころよく食べた母親の料理とか。
写真があると、味覚や臭覚も、記憶として引き出しやすくなる。
大体の味が想像できるというか、思い出しやすいというか・・・。

そうだ。どんなに美味しいものを食べても、ほかのことに関心がある状態では、まったく記憶に残らない。接待のときの食事が、ほとんど記憶にないように(接待する側であっても、される側であっても)。

「あなたと初デートのときのロシア料理のスープ、酸味が効いてて最高だったわね」
と夫や恋人に言う人は、よっぽど食べ物に関心があったか、相手にそれほど関心がなかったか、それとも、すべてトータルのシーンとして覚えているか・・・

逆にいうと、食べ物に集中し、食べ物の会話だけで成立し、食べ物の記憶が残る相手というのは、貴重かもしれない。

なんだか締まりのない話になったが、上の写真から、「味覚の記憶って、どういうふうに定着するんだろう」と、ふと考えたことだった。