鵠沼海岸に引っ越してきて10日。
やっと海に行ってみた。
砂浜まで5分ほど。
ぽかぽか春の陽気。
海がキラキラ光って美しかったが、人が多くてそっちのほうにキョロキョロ。
「日本人が多いなぁ。すごいなぁ。みんなどこから来てるんだろ」
なんて感動してしまう。

ちょうど春まつりとやらで、太鼓演奏などをやっていた。
芝に座って海を見ながら日向ぼっこ。
なんだか昭和っぽい風景。
いや、こんなところは、何十年も変わらないのかも。
台湾少年工(戦争時代に日本で戦闘機をつくっていた台湾の少年工員)の方が、こんなことを言っていたのを思い出した。
見せてくれた写真には、江ノ島をバックに友人たちと無邪気に笑っている少年たちの姿があった。
その風景といまは、それほど変わらないようにも見える。
海を見ながら、そのトオサン(台湾の日本教育世代のことをトオサンという)の顔や、台湾の友人たちの顔が浮かんだ。
日本で台湾を思い、台湾で日本を思う。
離れているからなおさら……かな。
5月には、大学院での講義をするために、高雄に少しだけ戻る予定。
みんなに会えるのが楽しみ。
ともかく、春はすぐそこ。
今年は5年ぶりに桜を見に行こう。