客船で北のほうを旅していた友人夫婦が帰ってきたので、実家に移動した。
今回は3月、6月に続き、2週間の帰省。帰国してから帰省する頻度が高くなった。
親戚の行事に参加し、友人に会い、姪の宿題を手伝い、母とおしゃべりをし、墓参りをし、みんなでテレビの女子バレー観戦をし・・・・・としているうちに、時間はすぎていく。
いやいや、こんなことをしている間に仕事をしなきゃと思うこともあるんだけど、はたと考える。
私は、こんなやりたいことをするために、仕事をしてきたんじゃないかと。
(もちろん、それだけでもないんだけど)
こんなことがあるから、仕事もできるんじゃないかと。
こんなあんなの帰省中の普通の生活を大切に過ごそうと。
友人たちに会うのも、本当にうれしくて、楽しくて、涙が出てきそう。
みんな、がんばってるなぁ、おもしろいなぁ、いろいろな人生があり、いろいろな人間模様があるなぁと。
インテリア関係の仕事をしている友人から、東シナ海に面した場所に、50万円ぐらいの古民家(というか古い家)があると聞き、ふとイメージしてみた。
そんな田舎暮らしもあり?
しばらく暮らす、ひとつの選択肢としておもしろいかも。
どこの場所であっても、「ずっと」と思うことはできない。
さて、こんなに大好きで、素敵な場所から旅立つことに、いまだに慣れない。
いつもそうだ。故郷だけでなく、どの場所でも、毎回、後ろ髪を引かれる思い。
旅人のような暮らしは、心の奥にいつもちいさな棘がひっかかっているよう。
でも、それは仕方のないことと覚悟して……
明日、また北上します……。
写真は鹿児島の市電のなかでいちばん好きなオーソドックスな車両。