『やりたいことは、今すぐにやれ』

Monday, August 24, 2015

イスラエルの旅8~世界遺産マサダでのオペラ


イスラエルの砂漠のど真ん中で、オペラ「トスカ」を観てきた。
年に1回、開かれるこのイベントは、今年で5回目だそうだ。

ほんとうになにもない砂漠のなかの野外劇場に7000人もの大人たちがやってくる。
開演は9時半。夜空に瞬く星と、夜風と、砂漠と、オペラと・・・・・・まるで別世界に迷い込んだよう。

開演までは、ワインやコーヒーを飲みながらおしゃべり。
素敵な大人たちは、みんなおしゃれをしていて、これから始まるオペラに気分が高まっているように見える。

イスラエル・オペラの歴史はおもしろい。かつてロシアやオーストリア、イタリアなどでオペラをやっていた人びとがイスラエル建国で戻り、さまざまな国のエッセンスが凝縮された。
主役級の歌手が多かったため、有能な歌手でも、脇役をやっていたとか。

劇場に入ってびっくり。
大自然の要塞、マサダが舞台の後ろにどーんとそびえ、ライトアップされている。
まるで立体的な大道具みたいに馴染んでいる。
オペラが始まると、レーザービームが放たれる……。

大自然と、世界遺産マサダ、そしてオペラ。
オーケストラの指揮者、ダニエル・オーレン氏が記者会見でこんなことを言っていた。

「音楽も、人間も、人生もつねに変化している。そんな進化を遂げたオペラの姿を見てほしい」

「トスカ」は、ほんとうにすばらしかった。
歌姫トスカ役のスヴェトラ・ヴァシレヴァもよかったけれど、トスカの恋人役カヴァラドッシを演じたイタリアのテノール歌手、ファビオ・サルトーリの表現力は圧巻。

大柄の体型から響く、伸びのある声は、まさに芸術だ。
カヴァラドッシの表情がくるくる変わって、つい引き込まれてしまう(ステージの両側にあるスクリーンのカメラワークがすばらしく、まるでテレビドラマを観ているようだった)。
舞台が終わると、だれもが感動して拍手、拍手……。
初オペラだったが、こんなに感動するとは思わなかった。

だれもが驚くけれど、安全で日本からも行きやすいイスラエル。
イスラエルを知ることは、世界を知ること……イスラエルを旅してそう思う。
来年はたくさんの日本の人にも観てほしい。