『やりたいことは、今すぐにやれ』

Monday, October 5, 2015

イスラエルの旅9~4000年前から世界につながってきた「ヤッフォ」という町


ご無沙汰しておりましたが、イスラエルの旅の続き。
地中海側の大都市テルアビブの南には、さかのぼること4000年前から栄えてきた「ヤッフォ」という港町がある。
この街は、聖書に登場する歴史ある町でもある。

【写真・下】ヤッフォの旧市街。西洋と東洋、北アフリカに通じるエキゾチックな雰囲気。古代から、地中海を挟んで、さまざまな地域と交流があった。



海に近い路地のひっそりとした場所に「シモンの家」と書かれた古い石造りの家が残っている。
ここは、主イエスの弟子であったペテロが、イエス亡きあとに滞在した、皮なめし職人シモンの家。
ペテロがこの家の屋上で死者を蘇らえらせるという奇跡を起こしたことから、ユダヤに滞在していたローマ軍の隊長が「私にも、イエスの信仰をおしえてほしい」と使者を送ってきた。

つまり、ここヤッフォは、ペテロが異邦人に宣教するきっかけをつくり、キリスト教が世界に一歩を踏み出した場所なのだ。

のちに、ペテロはローマで亡くなり、その場所に建てられたのが、バチカンのサンピエトロ大聖堂。
「サンピエトロ」とは、聖ペテロのイタリア語読みであり、ペテロはカトリックの初代ローマ教皇。
……ということを、イスラエルを旅して初めて知った私。

【写真・上①】路地の階段を下りた突き当たりに「シモンの家」はある。「皮なめし職人」という、動物の皮をはいで滑らかにする職人の家は、皮を洗うため、海のそばにあった。

【写真・上②】シモンの家は、いまもアルメニア人の家族が住んでいるとか。

ヤッフォは、ナポレオンが中東に攻め入ったときに、砦を築いた場所でもある。

世界のカトリック教のトップについたペテロと、ヨーロッパ政治のトップについたナポレオン。
どちらも滞在していた場所なんて、単なる偶然ではないような……。
この町の不思議なパワーを感じてしまう。

【写真・上】海のそばにあるケドゥミーム広場には、フランス軍のナポレオン?が案内する像が。

ヤッフォは、若手アーティストたちが集まる場所でもある。
迷路のようになった路地には、ちいさなギャラリーが点在していて、絵画や彫刻、アクセサリーなど、ここにしかない魅力的な作品に出合える。


【写真・右】路地のつきあたりにあったオレンジの木もアート作品。遠くから見ると、木が浮かんでいるようだった。

【写真・下】ヤッフォやユダヤ人とアラブ人が仲良く暮らしてきた場所。なんても受け入れてくれそうな温かさがある。








【写真・右】ひっきりなしにお客がやってきていたパン屋さん。石釜で焼き立ての惣菜パンは、たまらないおいしさ。

旅をしていると、その地が現代のいまの生活につながっていると感じる機会が多い。
遠い異国の地ではなく、遠い昔のことではなく、すべてはぜんぶ、いまの自分につながっている……というような。
そして、その場所がとても近しく感じられてくる。
ヤッフォは、そんな町だった。

つぎは、テルアビブに移って写真を中心に、ご紹介する予定。
(ちなみに、いま私は日本におります)